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        肝 証 の 養 生 法           
「肝」は西洋医学の肝臓と考えてもらってもよいでしょう。

その働きは血を貯蔵する・筋を司る・目を養う・疏泄を司るなどです。

疏泄(そせつ)とは、気・血・水・消化吸収などを伸びやかに運行する機能のことです。

ですから肝が病むと、めまい・筋の痙攣・しびれ・眼精疲労や目の痛み・イライラ・お腹の張り・頭痛や不眠などが現れます。

< 攻めより守りの肝養生 >

肝は本来、陽の性格が強いため、陽を亢進させるようなストレスや怒りといった感情は禁物です。

また、陰の要素が不足しても、肝の陽は燃え上がってしまいます。陰の要素とは、血や水のことです。

治療の際は、実証であれば(パワーが余っている)陽を取り去って、虚証であれば(パワー不足)陰を補いますが、肝は「暴れん坊」です。

へたに陽を取り去ろうと肝を刺激していると、かえって亢進してしまうことがあるのです。

              

ですからご自分で養生される際は、直接交渉よりも周りから固めていく作戦のほうがよいでしょう。つまり、陰の要素を増やすことで陽を鎮めるのです。

具体的には腎の陰を整えることを考えましょう。腎陰の整え方は、熱証の中の虚熱証を参考にしてください。

あと一つ大事なことは、脾(胃腸に似た働きのこと)を守ることも必要です。

肝はもともと胃腸の流れを促進する立場にあり、必要以上に溜め込まないよう監視しています。

ところが胃腸が弱いと、肝の機能が働きすぎて燃え上がってしまうので、余計に胃腸を痛める結果となります。

あらかじめ脾を守っておくことで、肝の余計な炎上を予防することができるのです。

< 食 養 生 > 

ふだんの食生活では、脾虚証や虚熱証の食養生を参考にしていただければOKです。

あとは、春は肝が一番安定しない季節なのですが、その頃に芽吹く 「うど」 は漢方薬でも根っこを(独活)と呼んで使うくらい肝には良い食材の一つです。

そして少量の酸味や味噌も肝を整えてくれるのですが、これらが全部入った料理があるんです。

「うどの酢味噌あえ」

春にはぜひ!

                

目が充血したり寝つけなかったりと、一時的に肝が燃え上がっている時は、苦ーいコーヒーやお茶をお試しください。

< 手 当 て >

まず、シャーペンをご用意ください。

そして、頭のてっぺんにシャーペンの先端を 「ちょん」
ちょっと痛いくらいが良いのですが、ぐっとおすのではなく 「ちょん」 とすぐに離します。

これを多くても10回くらい繰り返します。 あまり何回もやると逆効果ですからね。

ただし、あまり疲れているときはダメ! 

疲れはピークだわイライラもあるわの時は、余計なことはしない。 横になっているだけで肝の血流は1・5倍以上になり、自然と回復しますので、ゴロンとなるのが一番の手当てになります。

<ちょっとまって!>

肝は目を養っています。逆にいうと、目の使いすぎで肝が疲れてしまうのです。

特に夜間は、同じ時間目を使っても昼間より消耗が激しいので、夜間のパソコンやゲームには注意が必要。

肝は陽の性格を持っているといいましたが、陽を抑える陰を補充するのは夜寝ているときです。

                

肝を養生するには、早めの就寝を心がけてください。

< まだなんとなく >

最近のお問い合わせで多いのは、
「他の体質の症状も組み合わさっている」
「自分に当てはまらないこともある」
というメールです。

ここでは大まかに体質の傾向を分けてあるだけですので、年齢が上がるほど、症状が現れてから長いほど、様々な要素が絡み合ってきます。

ご自分の体質や自分に合った養生法や、なぜこのような症状が現れるのかをよく聞かれるのですが、伝えていただく情報が少ないと的を得た判断となりません。

もう少し詳しく自分の事を知りたいという方は、なるべく詳しく、トップページにある項目(顔色や舌、便や生理など)をお伝えください。できるだけ、それぞれに合った養生をお答えできればと思います。

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